魔笛モーツァルトの障害で最後のオペラ作品となる魔笛。魔笛、という題名を知っている人は多いかもしれませんが、魔笛の内容を知っているかと問われた時にはどうでしょうか?モーツァルトが作曲した曲であることは知っていても、その魔笛にどんな登場人物が現れて、どんな物語を展開するのかを知っている方はあまり多くないはず。では、モーツァルトの作ったオペラである魔笛についてご紹介します。 |
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スポンサードリンク 魔笛とは?魔笛。「悪魔の笛」という単語を思い浮かべてしまい、なんとなくこわい雰囲気を感じてしまうのでは筆者だけでしょうか?この魔笛というタイトルは、悪魔の笛ではなく、魔法の笛のことを表しています。 オペラは小難しそうな作風のお堅い作品だと思いがちですが、この魔笛に関してはその限りではないといってもいいでしょう。しかし、モーツァルトという有名な音楽家が作ったオペラなのだから、そんなことはないだろうと思うかたも少なくはないでしょうが、この魔笛の物語を書いたのはモーツァルトではありません。モーツァルトはあくまで、曲を書いただけであって、物語にはほとんど関与していません。では、魔笛というオペラのストーリーは誰が書いたのでしょうか?魔笛のシナリオを書いたのは、エマヌエル・シカネーダーという役者であり、劇場支配人、台本作家でもあった、モーツァルトのザルツブルク時代の知人でもあった人物です。シカネーダーは主に一般市民を対照したオペラや演劇を行っていたため、この魔笛は非常にコミカルな作風のオペラといえます。魔笛は、シタネーダーが、当時仕事がなく困っていたモーツァルトにオペラ魔笛の作曲を持ちかけたのが、オペラ魔笛の始まりでした。 魔笛のあらすじ魔笛・第一幕あらすじ物語の始まりは王子タミーノが旅しているところから始まります。始まって早々タミーノは対蛇に襲われてしまいます。ここで、タミーノが大蛇を倒すかと思いきや、タミーノは大蛇に襲われたショックで気絶してしまいます。そんなタミーノを助けたのは、三人の侍女でした。三人の侍女は自身の主である夜の女王にタミーノの存在を知らせるべく去っていきます。 三人の侍女が去っていった後、やっとタミーノが目を覚まします。そこへやってきたのは、鳥を捕まえては夜の女王に献上することを生業としているパパゲーノという男でした。タミーノはパパゲーノが大蛇を退治したのだと思ったために、パパゲーノも成り行きで自分が大蛇を倒したとタミーノにいいます。しかし、そんなところに大蛇を倒した本当の当人である三人の侍女が姿を見せます。そこで嘘がばれたパパゲーノは口を封印されてしまいます。 しかし、三人の侍女がタミーノの元に戻ってきたのは、パパゲーノの口を封印するためではありません。三人の侍女たちは本題に戻り、タミーノに夜の女王の娘であるパミーナの絵姿を見せます。それを見たタミーノはパミーナに一目惚れしてしまいます。そんな場面に登場したのが、夜の女王です。夜の女王は、悪魔であるザラストロに娘を奪われてしまった悲しみを語り、タミーノに娘の救出を依頼します。もちろんの願いにタミーノは快く引き受け、口の封印を解いてもらったパパゲーノと三人の童子がお付として付き添い、さらにタミーノには魔法の笛(魔笛)、パパゲーノには魔法の鈴が与えられ、タミーノはパミーナの救出に向かいます。 場面は変わり、ここはザラストロの神殿です。この神殿から逃げ出そうとするパミーナですが、奴隷頭であるモノスタトスがパミーナを捕らえようとします。しかし二組の間に現れたのは、先に偵察に来ていたパパゲーノでした。お互いに初めて見る容姿に驚き、モノスタトスとパパゲーノはパミーナのことを忘れて逃げ去ります。ですが、パパゲーノはパミーナのことを思い出し、パミーナに救いにきたことを告げます。 またまた、場面は変わりザラストロの神殿の前にタミーノがやってくる場面になります。ここでは、タミーノは三つの扉を試し、最後に出てきた扉が開いて弁者が出てきます。そこで、タミーノと弁者の長い問答が始まります。そして、タミーノは弁者と話をしているうちに、タミーノは夜の女王が悪者だといったザラストロは、悪人ではないのではないかと思い始めます。 一人になったタミーノは魔笛を吹き始めます。すると、神殿から逃げ出そうとしているパパゲーノとパミーナの耳に届き、2人はその笛の音を頼りにタミーノの元へ向かいます。が、その途中でモノスタトスが登場して、パパゲーノとパミーナを捕らえますが、パパゲーノの魔法の鈴によって奴隷たちは皆浮かれて踊りながらどこかへと去っていきました。 すると、パパゲーノとパミーナの前にザラストロと三人の僧侶が登場します。ザラストロは逃げ出そうとしたパミーナに優しく語りかけ、パミーナは自分が間違ったことをしたということに気づきます。そんなところに、モノスタトスがタミーノを捕らえてやってきます。そこでタミーノとパミーナは出会い、初対面でしたがお互いに惹かれあいます。 魔笛・第二幕あらすじザラストロは、タミーノとパパゲーノの2人に試練を与えることにします。タミーノは、自ら試練を受けると言っているのに対して、パパゲーノは試練を拒否します。しかし、僧侶たちがパパゲーノに試練を乗り切れたら見合った娘を世話するというと、パパゲーノはすぐに承諾しました。 そこに、タミーノを助けた三人の侍女が現れます。三人の侍女は、タミーノがザラストロの言葉を聞き入れていると聞いて驚き、ザラストロを裏切るようにいいますが、タミーノは聞く耳を持ちません。それに対してパパゲーノは、侍女たちの誘いに乗りかけます。しかし、雷鳴と共に僧侶たちが現れ、三人の侍女たちは去っていきます。 場面は変わり、パミーナは庭で眠っています。そこにパミーナを諦められないモノスタトスが現れます。そして、パミーナを自分のものにしたいという気持ちを歌い上げます。そんな場面に夜の女王が姿を見せます。それを見てモノスタトスは即座に身を隠します。女王はザラストロに対する復讐の思いを強烈に歌い、パミーナにナイフを渡し、そのナイフでザラストロを刺すように命令して去っていきます。 場面が変わってタミーノとパパゲーノは、沈黙の修行を二人に課します。しかし、パパゲーノは黙っていることができずに喋りだしますが、タミーノはパパゲーノを静止しつつも、自分はしっかり沈黙しています。するとそこへ現れたのは一人の老婆。そして老婆は自分が18歳の娘で、年頃の恋人がいるといいます。それを聞いてパパゲーノは大笑い。しかし、その老婆の恋人の名前はパパゲーノだという。流石に驚いたパパゲーノが「お前は誰だ?」と尋ねるも、雷鳴がとどろき、老婆はどこかへと消えてしまいます。 そんなところに三人の童子が2人の応援にと食べ物を差し入れてくれます。するとそこにパミーナが嬉しそうに姿を見せます。しかし、タミーノは今も沈黙の試練の真っ最中。パパゲーノも食べ物を食べるのに夢中でそれどころではありません。誰もパミーナのことを相手にしなかったために、パミーナは愛想をつかされたと勘違いをして、寂しそうにその場を去っていきます。 沈黙の試練が終わり、タミーノは見事合格して次の試練に進んだのですが、パパゲーノは当然試練をクリアできませんでした。そんなパパゲーノのもとに僧侶たちが現れ、パパゲーノの望みを尋ねます。それにパパゲーノは「恋人か女房」と答えると、先ほどの老婆が現れます。そして老婆は、自分と夫婦にならないと地獄に落ちると、パパゲーノを脅かします。パパゲーノはとりあえず、老婆を夫婦になることを誓います。すると老婆はあっという間に若い年頃の娘に変身します。が、僧侶たちはパパゲーノには早いといって彼女を連れ去ってしまいます。 またまた場面が変わり、タミーノに愛想をつかされてしまったと勘違いをするパミーナ。捨てられたと思ったあまりに、夜の女王から渡されたナイフで自害しようとしますが、三人の童子が現れてパミーナを止めます。そして、パミーナをタミーノの元へつれて行き、試練に立ち向かっているタミーノのところにパミーナが合流します。そして、タミーノは魔笛を使って火と水の試練を乗り越えます。 場面が変わってパパゲーノ。老婆から姿を変えた若い娘――パパゲーナ。彼女を失いパパゲーノは絶望の淵に立たされ、首を吊って自害しようとしますが、またまた童子たちが現れてパパゲーノに魔法の鈴を使うようにいいます。童子たちにいわれ、パパゲーノが魔法の鈴を鳴らすと不思議なことにパパゲーナが現れます。再会した2人は、たくさんの子供を作るのだと喜んで大はしゃぎします。 そして、場面はタミーノたちの場面に戻ります。試練を突破したタミーノたちのもとに攻め入ってきたのは夜の女王たち。ですが、夜の女王たちは光に打ち負かされてしまい、夜の女王たちはいなくなってしまいます。これで、太陽が夜に打ち勝ったとして、神を讃える合唱で魔笛は幕を閉じます。 魔笛のあれこれ第一幕と第二幕にしか分かれていない魔笛ですが、その内容は非常に長く、矛盾が多いのも特徴的です。というのも、第二幕から善玉と悪玉が反転しています。これはとある一種の宗教団体だといわれているものの影響によるものではないかと言われています。また、多くの人間がこの魔笛のシナリオに書き足しなどしたことによって、話が変わっていったのではないかとも言われています。しかし、この演出は観客を楽しませるためのものではないかといも言われています。 魔笛といえば、パパゲーノまた、道化ともいえるパパゲーノの存在もこの魔笛においては重要な役です。初演の時にパパゲーノを演じたのはこの魔笛の物語を書いたシカネーダーでした。第二幕からは試練を乗り越えるというどちらかといえばシリアスな場面ですが、パパゲーノの存在によってそれが和らげられているといっても過言ではないでしょう。そういったこともあり、魔笛においてパパゲーノがとても重要な役柄です。 魔笛の聴き所は夜の女王のアリアこの魔笛で注目してほしいのは、夜の女王が歌う2つのアリアです。この夜の女王のアリアはコロラトゥーラという高等技術が必要になります。そのため、この夜の女王の歌い手には才能のある逸材が選ばれ、危機応えのある場面でもあるのです。 魔笛からはじめるオペラ鑑賞難しいものだと思ってしまうオペラですが、この魔笛は一般市民向けに書かれたオペラです。そのため、他のオペラに比べて馴染みやすく、楽しめる作品といえます。もし、オペラ鑑賞をはじめてみたいと思った方は、これを機に多くのオペラ作品に触れてみてはいかがでしょうか? スポンサードリンク |
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