幸せ、赤ちゃん…などなど、我々にとってプラスになるものを運んでくれる存在というイメージのあるこうのとり。白くて大きなその姿はとても雄大です。日本においては、兵庫県豊岡市で特別天然記念物として保護されており、こうのとりの繁殖が進められています。豊岡市においては、ご当地キティにまでなるこうのとり。このコウノトリの生態などについてご紹介します。
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水鳥に属するこうのとり。意外にも、その大きさは他の水鳥を寄せ付けないほどに大きな、全長約110cm、翼を広げた場合には、200cmにもおよぶとても大きな水鳥です。その姿は特別天然記念物という肩書きに相応しく、堂々としたたずまいで、他の水鳥とは雰囲気からして違います。こうのとりは、太くて長いくちばしをもっており、そのくちばしを使って浅い池や沼地などで採餌行動をとります。おもにこうのとりがエサとするのはドジョウ、コイ、フナといった魚類で、そのほかには昆虫、小動物、ミミズなどもえさとして捕食します。こうのとりの体は白のイメージが強いのですが、こうのとりは真っ白なとりではありません。こうのとりは、風切羽とよばれる羽の部分が黒いので、トキやサギのように白一色の水鳥ではありません。白と黒のコントラストはとても美しいです。しかし、こうのとりの目の周りは真っ白ではなく、若干赤っぽいです。また、こうのとりのオスとメスを外見だけで判断するのは、ほとんど不可能です。こうのとりにおいて、オスメスによって特別違いはないため、不可能に程近いのです。こうのとりの繁殖行動は、一夫一妻制です。こうのとりは基本的に鳴かない鳥なのですが、くちばしを叩き合わせてカタカタと音を出してオスがメスに対して求愛行動を取ります。4月から6月間にできたつがいは、夫婦で協力して見通しの良い枯れ木などの高さのある場所4〜17mのところに巣を作ります。枝などを重ねて巣はほかの鳥と同様に円形のものを作り上げ、こうのとりたち自身の羽を使うなどして内装を作り、メスがその巣に2〜6個の卵を産みます。抱卵はオスとメスが交互に行い、メス一羽に任せるわけではありません。孵化までにかかる日にちは推定33日とされており、孵化後はこうのとりのオスとメスが運んでくるエサを食べて成長し、65日ほどで成鳥となって巣立って行きます。
特別天然記念物として国によって定められているこうのとり。当然、こうのとりの数というのは世界的に見てもとても少ない鳥で、日本、中国、ロシアなどの世界全体を見ても2000羽から3000羽ほどしかいないと推定されています。さらに、日本では野生のこうのとりは一度絶滅しており、現在日本で飼育されているこうのとりの多くは中国や、ロシアから譲り受けた、こうのとりを豊岡市のコウノトリの郷公園で人工飼育をすることによって個体数を増やしたものが飼育されています。豊岡市でのこうのとりの人工飼育によって、現在では日本に生息するこうのとりは100羽以上にまで回復したといわれています。
では、なぜこうのとりは絶滅してしまったのでしょうか?日本に留鳥として生息していたこうのとりが絶滅してしまったのは、1986年2月28日のことでした。その以前から、こうのとりの保護は始まっていたのですが、最終的には絶滅してしまいました。このこうのとりの絶滅は、主な原因として科学農薬の使用と、こうのとりの巣となる木の伐採などが重なったことによるものと言われています。
現在、豊岡市では、こうのとりを野性に帰す試みがとられています。豊岡市の農家の人々の協力を得て、農薬をあまり使わないようにしたり、木を伐採したりしないようにするなど市を上げてこうのとりの再野生化を目指して日々こうのとりたちが飼育されています。因みに、すでに2005年9月24日には豊岡市のコウノトリの郷公園で訓練を受けた5羽のこうのとりたちが放鳥されました。着実に、日本にこうのとりが増え始めています。
豊岡市では、コウノトリの郷公園があるなどこうのとりと馴染みの深い土地です。そのため、各地にあるご当地キティは当然こうのとりです。コウノトリがくわえたカゴの中にキティちゃんが入っており、とっても愛らしいです。コウノトリがつかないキティちゃんも販売されており、意外にも種類が多いです。しかし、こうのとりについて、よく知っている人から見ると、このご当地キティのこうのとりは、真っ白な体をしており、さらにくちばしが黄色で足も黄色です。はっきりいわせていただくと、こうのとりではなくサギに近い気がします。さらに、もうひとつパターンがあるのですが、そのパターンでは、きちんと羽の一部は黒いですし、足も黒く、目の周りも赤いという特徴を捉えています。しかし、くちばしがピンク色です。しかし、これは間違っていないのです。赤ちゃんを運んでくる存在としてよく知られているこうのとり。このイメージはヨーロッパから来ています。しかし、日本のこうのとりとヨーロッパのこうのとりでは種類が違って、外見も若干違うのです。その違う部分というのが、くちばしの色で、日本は黒ですが、ヨーロッパの種類は赤なのです。ですから、赤ちゃんを運んでくるこうのとりのイメージ的には、赤いくちばしのこうのとりが最も正しいのです。
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